
ギターなどを弾き始めると、そのうち自分でオリジナルの曲を作曲してみたいと思う方は多いと思います。自分でも良い曲を作って、人前で披露してみたいと思うものですよね。
しかし、何となくコードは弾けるようになってきたとしても、いったい、作曲をするにはどこから手をつけたら良いのかわからないという方もまた多いと思います。何となく頭の中には良いメロディが浮かんでいるんだけど、それをどう展開していったら良いのか、それに合うコードはどうやって選んだら良いのか。適当にコードを選んでみても、それではなかなかうまくいかないことがあります。
まず、そもそも作曲をしていく上では、その曲の「キー」や「スケール」といった理論に関する情報や、トニック、サブドミナント、ドミナントなどのコードをどううまく使っていくのかというのがとても大切になってきます。そういった理論を踏まえたうえで、自分が求める雰囲気を演出するためのコード選び、コード進行を決めていくと、その曲をどんどん良いものへと編集していくことができます。
ギターの良いところの1つは、たった少しの違いを加えることによって、様々な和音を奏でることができるというところにあると思います。そこで今回の記事では、まだギターを始めて間もないという方のために、ギターを使った作曲のコツについてまとめていきたいと思います。
和音の組み合わせに、相性が良いものと悪いものがあるのはどうしてなのか…

ギターを始めると、それから間もなくして皆さん「コード表」というものを見ることになると思います。そのコード表を見てみると、非常にたくさんのコードがあって、そこでちょっとこんなに覚えられないよ~と不安になるかもしれませんね。
ただ、ギターを弾いていく上で、最初からコードをすべて覚える必要なんてありません。もちろん、知っていれば知っているだけ色々な作業がしやすくなりますが、コード表を見ながら1つずつ覚えるのではなくて、様々な曲を練習したりしながら、徐々によく使われるようなコードを覚えていけば良いのです。
ただ、コード表を見てみるとちょっと数えきれないくらいあるコードですが、そういったコードは、どれを選んでどれを一緒に使っても良いというわけではもちろんありません。ものによっては非常に相性が良いものと、相性が悪いものもありますし、NGなコード進行もあります。NGというとちょっと誤解があるかもしれませんが、実際に相性の悪いもの同士を繋げて見ると、ちょっとなにそれ…、変なのって感じになってしまんのですね。
音楽というものは自由ではありますが、実際にはある決まりごとの中で、特定の組み合わせの音を選んで使わないと、それは聴いていて違和感を生む原因になってしまうものがたくさんあります。そして、その特定の音をどうやって選ぶのかといううえで大切なのが「キー」や「スケール」といった理論であり、コード進行をどう作っていくのかといううえで大切になってくるのが、「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」といった、各コードの役割を理解することなんです。
キーとスケールとは?

それではまず、キーとスケールに関する内容からお話したいと思います。
まず、キーという言葉は皆さん1度は聞いたことがあると思います。カラオケなどに行くと、歌いやすさを考慮して、曲のキーを変えたりする方っていますよね?
このキーとは、ある曲のメロディの中で最も基本となる音の高さのことを言います。例えば、一般的にキーがCの曲というのは、「ド」の音から曲がスタートして、最後に「ド」の高さに戻ってその曲が終わるようになっているのです。
最初の音、最後の音というとちょっとわかりづらいかもしれないのですが、よく言われているのが、最後に弾いてみて、その曲が終わったな~と感じるようなコードの「ルート音」がその曲のキーであり、もしそのコードが「C」であるなら、その曲のキーはCのコードのルート音である「ド」ということができます。(ルート音とは、分かりやすく言うとその和音の中で最も低い音です。Cのコードは「ド、ミ、ソ」の3つからなる和音なので、そのルート音は「ド」となります。)
そして、その曲のキーが「ド」である時、その曲のメロディは「ドレミファソラシド」という音のみを使って構成されているというのが基本であり、この「ドレミファソラシド」という音の集団のことを、メジャースケールと呼びます。
一気に色々話してしまって混乱してしまっているかもしれませんが、これを完全に説明するためには、まだまだ足りません。ただ、ここで話すととても長くなってしまうので、まずこの「キー」と「スケール」についてよく知らないという方は、一度以下の記事に目を通してみてください。これが分かってしまえば、あとは簡単ですよ!
→作曲理論におけるキーのお話!全然意味わからんていう人集まれ~
ダイアトニックコード、及びその中のコードの役割とは?

それではここからは、「キー」と「スケール」の概念をある程度理解したという前提でお話したいと思います。
まず、今現在私たちが耳にする曲はそのほとんどがどこかのメジャースケールにあてはまるものになっているのですが、そういったスケールが決まっているときに、そのメロディの中で違和感がなく使える7つのコードのことを、一般的にダイアトニックコードと言います。
例えば、もしあなたの作った曲がCメジャースケールにあてはまるものであった場合、そのCメジャースケールの曲の中で使って良いダイアトニックコードとしては、「C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)」の7つが知られています。(3和音の場合)この7つのコードを使えば、とりあえずは違和感なくそのメロディにコードをつけていけるはずです。
しかし、ここで重要になってくるのは、こういったコードの中でも、特に「C、F、G」という3つのコードは、曲を構成していく上で非常に重要な役割を担っているということなんです。そして、このCメジャースケールの場合には、Cのことをトニック、Fのことをサブドミナント、Gのことをドミナントと呼んで区別します。では、これらはどうして大切なのか、また、こういったコードをどう使うと曲が盛り上がるのか…
こういったコードの役割に関する情報は、またまたここで説明すると鬼長くなってしまうので、別記事を参考にしていただければと思います。非常にわかりやすくまとめたつもりなので、きっと参考になると思います(^^)
ギターを使った作曲のコツとは?

ここまで、作曲をするうえで最低限必要になってくる知識についてまとめてきましたが、ズバリ、ギターを使って作曲をする場合の作曲のコツは、そういった理論を踏まえたうえでどういったコードを選んで使うのかというところにあると思います。
まず、ここまで読んでくださった方には、コードを使う場合には、その曲のスケールに無い音を使ったコードを使うとちょっと違和感が出てしまうということがわかって頂けたかと思います。そうすると、使えるコードは大分絞られてはくるわけですが、それでも実際に色々試してみると、様々な音の組み合わせが考えられ、コードをつける作業が非常に楽しくなってくると思います。
まず、コード表というのはどんなコードがあるのかすぐ確認するうえでは非常に参考にはなりますが、コード表にあるコードだけが全てのコードでは無いということは覚えておいてください。ネットなどにあるコード表って、全部のコードが書いてあるわけじゃないんです。
なので、実際に自分の指を使って、様々な和音をひいてみることがギターでコードをつける際の作曲のコツと言えるかもしれません。あるタイミングで奏でるコードというのは、そのルート音はほぼ確実に決まってくるわけなので、そのルート音を固定しつつ、それと組み合わせる音を自分の指を使って変えて弾いてみると、色々な発見があってとても面白いですよ(^^)
まとめ

今回の記事では、まだギターを始めたばかりで、これから作曲に挑戦するという方に是非知っておいてもらいたい作曲理論や作曲のコツについて詳しくまとめました。
また、作曲のコツとしては、やはりプロの曲のコード進行や、どんなコードを使っているのか意識してみると、それは非常に参考になると思います。まずは、自分が好きなアーティストさんはどんなコードを使って曲の雰囲気を作り出しているのか、色々と研究してみましょう。
それでは今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)
コメントを残す